肺がんの予防

治療の質を高めることや早期発見は大切ですが、できることなら発症を防ぐことが最も理想的です。肺がんの予防に役立つ注意点をまとめましたので、参考にしてください。

肺がんの予防でもっとも重要な禁煙

タバコの害については、改めて解説する必要もないでしょう。タバコを吸うことによる発症リスクの増加は無視できるものではなく、第一に検討すべき課題となります。これまでに禁煙に挑戦して挫折した経験をお持ちの方なら、病院に医師に相談してみてはいかがでしょうか。

専門的なアドバイスを求められることだけではなく、しっかり見守られているという緊張感が、行動の抑制にもつながります。タバコを多く吸いながら肺がん予防を実行しようとしたところで、ブレーキを踏みながらアクセルを踏み込むようなものです。

現在では、ニコチンによる常習性を断ち切るために、ニコチン入りのガムやシールによって、禁煙を容易にするグッズも販売されています。そうしたものを活用することも一つの方法でしょう。

また、自分ではタバコを吸わない方も予防のために副流煙に気をつけましょう。副流煙とは、タバコの火が付いている側から出ている煙です。この副流煙を吸ってしまうと受動喫煙となり、肺がんの発症リスクを高めてしまいます。

食べたものによって人間の体は作られていますので、食事に留意することは大切です。肺がん予防のためには、野菜や果物を多く食べることが有効です。活性酸素を抑える高酸化作用のある食品も有効です。

栄養素で言うと、ビタミンＡやビタミンＣ、ビタミンＥがこれに該当し、食品としてはりんごや赤ワイン、チョコレート、ブルーベリー、ウコンなどがあります。ウコンに含まれるクルクミンには、タバコの有害物質を排出させる作用もあります。

他にも、ルテインやベータカロチン、リコピンなどのカロテノイドにも抗酸化作用があります。ニンジンやほうれん草、マンゴー、トマト、赤ピーマンにはカロテノイドが含まれています。

大豆や果物、野菜に含有されるファイトエストロゲンにも肺がんの予防効果があるとされています。ファイトエストロゲンは納豆や豆腐、穀類、ブロッコリー、ほうれん草などに含まれています。

1日に野菜と果物を400ｇ以上摂取することを心がけてください。

キャベツやブロッコリーはアブラナ科の野菜に分類されますが、アブラナ科の野菜に特有のグルコシノレートに肺がんを予防する効果があると考えられています。また、胃がんや大腸がんの予防にも効果があるとする研究もあります。

適度に体を動かすことは、肺がんの予防のためにも有効です。スポーツをする習慣がない方は、無理に激しい運動を行うよりも、散歩のように体にあまり負担をかけない運動を行うことをお勧めします。

人間の体において、水は不可欠な要素です。栄養の消化・吸収等において欠かすことができませんので、しっかり水分を補給しましょう。

食事を変えただけなのに癌が・・・