肺がんによる肩と腕の痛み

症状が進行していくと、肺がんが原因で肩と腕の痛みが見られる場合があります。これは、外側へ浸潤していくことによるもので、肩こりとして認識される場合もあります。血痰や咳、息切れとは異なり、なかなか肺の問題だとは感じないため、発見が遅れがちです。

骨に転移すると腰痛やその部位の骨の痛みとして感じられることもありますが、肩や腕の痛みは肺がんが浸潤することによって感じることもあるのです。

毎年健康診断を受けているとしても、X線検査では早期のうちは見落とされてしまうことが多く、できればCTを受けておきたいところです。ヘリカルCTであれば、早期発見できる可能性がX線写真に比べて高まります。しかし、通常の健康診断ではヘリカルCTを受けることは通常受けられるものではないため、発見が遅れてしまうのです。

症状は必ずしもわかりやすいものではなく、肩と腕の痛みのように一見すると肺がんとはまったく無関係に見えるものもあります。そのような事実も含めて理解しておく必要があります。そして、自覚できるようになっているということは、すでに初期症状の段階ではなくなっている可能性が高いことも認識しなくてはなりません。

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