肺がんの進行速度

組織型は肺がんの進行速度に大きな影響を及ぼします。中でもスピードが速いのが小細胞癌です。発見された時には転移していることが多く、予後を悪化させる原因になっています。

肺がんの進行速度は一様に論じられるものではなく、組織型によってかなりの差があるのです。あえて全体としてまとめた場合でも、他の癌と比較して決して緩やかな部類ではありません。

前立腺癌や乳がん、子宮がんは進行速度が比較的遅いことが特徴になっています。そのため、発見の時期が少し遅れても大きな違いはないことになります。それに対し、どんどん悪化してしまうということは、気づかずに放置しているうちに取り返しの付かないことになる危険が大きいということなのです。

進行速度の速いものとしては、他に膵臓癌があります。難治癌の代表格とされているものですので、悪化していくスピードも速く、生存率も低い傾向にあるのです。肺がんにしても、症状が進んでいくスピードは速いうえ、小細胞癌においては特に顕著であるため、他人事ではありません。

もっとも、いくら進行の速度が速いといっても、１日や２日で全身に転移してしまうわけではありません。早期発見さえできれば、悪化することを抑えることは可能です。そのためには、ちょっとした前兆でも見逃さないことや、検診によって発見のチャンスを作っておくことが大切です。

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