肺がん検診は無症状のうちに

自覚症状が現れた時にはある程度進行していることが多いため、初期とは呼べないことが多くなります。できれば自分でも体調不良に気づかないうちに治療を開始しておくのが理想です。

そのためには、無症状であっても肺がん検診を受けておくことが大切です。そうすると、初期症状のうちに異常が見つかることがありますので、治癒する確率も高くなります。

検診が重要であるのは他の癌でも同じことです。たとえば、大腸がんでは初期症状として血便などが現れることが多いのですが、病巣の場所によってはなかなか兆候が現れないこともありますので、便潜血検査を毎年受けておくことが望ましくなります。

胃がん検診についても、バリウムを飲むのは嫌だという人がいますが、早期発見のためには重要な役割を果たします。ただし、スキルス性の場合には胃壁の変化が小さいため、見落とされてしまうこともあります。せっかくバリウムを飲んでいるのが無駄になってしまうこともありますが、可能性ということで考えると、受診しておくのは有意義なことです。

検診は絶対ではありませんので、受診したからといった必ず病気を発見できるわけではありません。また、すい臓がんのように効果的な検査法が見つかっていないものもありますので、その場合には早期発見が困難になります。

また、肝臓癌のように特定の人の場合にリスクが高い場合には、その条件に該当するのなら要注意です。肝炎ウイルスに感染していることは肝臓癌の危険因子になりますので、感染していない人よりも警戒しておく必要があります。肺がんの場合にも、喫煙者はリスクが高まる傾向にありますが、タバコを吸わなくても油断はできません。

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