肺がん以外の検診

無症状の段階で発見できれば、生存率が高い状態で癌の治療を行うことができます。これは肺の場合に限ったことではなく、他の部位においても同様のことが言えます。

そのために検診が普及しているものがいくつかあります。たとえば、胃がんがその一つです。バリウムを飲んでレントゲン写真を撮影することによって、早期の段階でも発見できることが少なくありません。

また、大腸がん検診についても広く普及しています。この場合には便潜血検査といって、目に見えないほどの微量の血液が含まれていないかをチェックするものです。

肺がんとは異なり、男女一方にしか縁のないものもあります。たとえば、子宮がんは女性にしか関係ありませんし、前立腺がんは男性のみです。それぞれに検診が行われていますので、自分の年齢や性別に合った検査をしておくことが必要です。

初期症状がないのは癌において一般的なことです。自分の体のこととは言え、おかしいと感じられるようになった頃には、すでに進行していることが多いのです。たとえ健康なつもりであっても、念のため検査を受けておくのは大切なことです。